「後見」「保佐」「補助」の違いをわかりやすく解説①
高齢化の進展により、認知症や障害などを理由として、財産管理や各種手続に不安を抱える方が増えています。

そのような方を法律面・生活面から支える制度が成年後見制度です。成年後見制度には、すでに判断能力が低下している方を支援する法定後見制度と、将来に備えてあらかじめ契約しておく任意後見制度があります。法定後見制度は、本人の判断能力の程度に応じて「後見」「保佐」「補助」の3類型に分かれています。
今回は、この後見・保佐・補助の違いについて、わかりやすくご説明します。
■成年後見制度の目的
成年後見制度は、認知症、知的障害、精神障害などにより判断能力が不十分な方について、家庭裁判所が選任した援助者が本人を法律的に支える制度です。
主な支援内容は、財産管理と身上保護です。たとえば、預貯金の管理、不動産の手続、介護サービス契約、施設入所契約などを適切に行えるよう支援します。
ここで大切なのは、成年後見制度は本人の権利や財産を守るための制度であって、単に家族の手続負担を軽くするためだけの制度ではないという点です。家庭裁判所は、本人の利益を最優先に考えて、適切な類型や成年後見人等を選任します。